朝ドラ「ばけばけ」 ヘブンさんとおときさん結婚しましたね。
明治時代の国際結婚、言葉が通じないのに心が通じての結婚。
二人をつないだのは、日本文化とその奥にある精神性です。
「ばけばけ」ファンのお友達
小泉八雲の大ファンなんですが、なんと小泉八雲の『知られぬ日本の面影』を読んだことで、将来の目標が決まったそうです。
大学生の時に講義で「小泉八雲」を知り、『知られぬ日本の面影』を読んで、そこに描かれた日本の美しさに感動し、
日本の素晴らしさを教壇にたって教えたいと思い、教師の道を決めたそうです。
そういうことがあるんですね。
戦後教育で育ってきた私たちは「日本は悪い国」と教えられてきました。
欧米より劣っている…という印象が根付いています。
そんな中で、小泉八雲が記した「日本の素晴らしさ」は衝撃だったようです。
どんな内容が書いてあるのか・・・
『知られぬ日本の面影』を訳した池田雅之さんのインタビュー記事から紹介します。
八雲の作品には、「耳の文芸」といわれるほど聴覚で捉えたものの記述が多く見られます。
これは八雲が異文化を理解する時に、文献などを読むだけではなく、音や声をとおして心身ともに日本に共鳴し、全身全霊でその本質にアプローチしていることの表れだと言えるでしょう。その一例を、「神々の国の首都」という作品から見てみましょう。
「神々の国の首都」は、松江に到着した八雲が、旅館・富田屋で迎えた朝の印象記です。
その冒頭は、「松江の一日は、寝ている私の耳の下から、ゆっくりと大きく脈打つ脈拍のように、ズシンズシンと響いてくる大きな振動で始まる」と、音の描写から始まっています。
その響きの伝わり方は、まるで心臓の鼓動を聴いているかのようである。それは米を搗く、重い杵の音であった。(中略)
一定のリズムで杵が臼を打ちつけるその鈍い音は、日本の暮らしの中で、最も哀感を誘う音ではないだろうか。
この音こそ、まさにこの国の鼓動そのものといってよい。米は太古の昔から日本人の主食であり、日本人の食生活と文化の根幹にあるものです。
その米を搗く音を日本の鼓動そのものだと捉えたこの一節は、日本文化の本質に迫っていく八雲の聴覚的な想像力の見事な一例だと言えます。八雲が没して100年以上の月日が流れました。その間に、八雲が書き遺した日本の美徳も失われつつあるという感を日増しに強くします。
八雲もまた「蓬莱(ほうらい)」という作品で変わりゆく日本を次のように記し、警鐘を鳴らしています。〝西方(西洋)から、邪悪の風が蓬莱(日本)に吹きわたり、あの不思議な精気は、ああ悲しいことに、風の前にかき消えてゆきます。今や、あの精気は散りぢりになって漂うばかりです。〟
また、日本の将来について、
〝自然は過ちを犯さない、生き残る最適者は自然と最高に共存できて僅かなものにも満足できるものです。宇宙の法則とはこのようなものです。〟
とも書き遺しています。
八雲が説いた自然や超自然との共生、善良、素朴なものへの愛、質素、節約といった日本人の美徳を、私たちはいま一度見つめ直さなくてはなりません。
(致知出版社 2025年10月15日 インタビュー記事より引用)
日本の文化、精神性を音を通して感じ、言葉にしているのがみごとですね。
八雲は妻のセツさんに、
「日本に、こんな美しい心あります。なぜ西洋の真似をしますか?」と、言っていたそうです。
私たちは「日本の美しい心」を感じているのでしょうか?
日本にしかない貴重なもの。それを外国の方が気づく例が多いと思います。
日本人が自分の国のすばらしさを知り、誇りをもてるようになりたいですね。
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